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●基礎コンクリートの「呼び強度」の変遷
住宅金融公庫の「木造住宅工事共通仕様書」に住宅の基礎コンクリートの「呼び強度」が記載されていることは前号で書いたが、それ以前の経緯は以下の通り。
・昭和60年度−呼び強度・水セメント比の規定の記載が始まる
・平成12年度−呼び強度に一本化(18N〜24N)
・平成13年度−JASS5の改正に準拠して現在の形(24N〜27N)となる
●基礎コンクリートの受け入れ検査&圧縮強度試験
コンクリートの打設を行う際は、打ち込み工区かつ打ち込み日ごと、150m3または
その端数ごとに1回の「受入検査」をしなければならない。したがって、1日に何百m3も打設するようなゼネコンなどの大規模な現場では、1日に何回も受け入れ検査を行う。一方、木造の戸建て住宅のように立米数が少ない場合でも考え方は同じなので、1回は受け入れ検査を行わなければならない。
受け入れ検査の項目
@フレッシュコンクリート(生コン)の試料採取
【JIS A 1115】
A空気量の測定【JIS A 1128】
Bスランプ試験【JIS A 1101】
Cスランプフロー試験【JIS A 1150】
D塩化物量の測定【JASS 5T−502】
E供試体(テストピース)作製【JIS
A 1132】
※受け入れ検査で作製したテストピースを後日、圧縮強度試験を行って強度を確認する。テストピースは3本を1検査ロットとし、その平均で合否を判定する。通常は1週目と4週目の確認用に合計6本作製する。
しかし、戸建て住宅の現場では受け入れ検査はあまり行われていない。ある工務店社長は「テストピースなんて見たことがない工務店の社長もいる」とおっしゃっていたが、公庫の共通仕様書がJASS5に準拠し始めた以上、そんなことは言っていられない。住宅の基礎も受け入れ検査&圧縮強度試験を行うべきである。
そんな中、私が技術チーフを務めるSAREX(住環境価値向上事業協同組合)では(財)建材試験センターと提携して「戸建て住宅基礎コンクリートの品質チェックシステム」のサービスを始めた。建設現場近くの採取代行業者が受け入れ検査および圧縮強度試験の実施・報告を行うサービスである。価格は1週・4週の検査1セットで16,800円とリーズナブル。徐々に利用者は増えている。「大手住宅メーカーも平成12年辺りから徐々に全棟検査を行う所が出始めている」(同財団幹部)らしい。数年後には戸建て住宅でも強度試験を行う事があたりまえの世の中になっているかもしれない。
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