キッチン新三種の神器の選び方 日経ホームビルダー・賢者のリフォーム 安達 功

 IHクッキングヒーター、食器洗浄機、生ゴミ処理機−−。これら「キッチン新三種の神器」と呼ばれる住宅設備が急速に普及している。4月13日に製品発表会を行った松下電器産業は、2003年に3種類合計で600億円だった売上を、2006年には1000億円に伸ばすという目標を掲げる勢いだ。
 今まさに、導入を検討している人もいるであろうこれらのニューフェイス。はたして導入時の注意点はどんなものか? 日経BP社がモニターを対象に調査した「導入者のナマの声」(有効回答376人)から、人気の3設備を選ぶ際の注意点をピックアップしてみよう。

IHへの最大の不満は「使える鍋が限られる」
 新三種の神器のなかでもここ3年で出荷を倍々に伸ばしているのが、火を使わない魔法のように見える調理器具「IHクッキングヒーター」。この設備の不満で最も多かったのは「使える鍋が限られる」という声。導入者の約4分の1が、「利用後にイメージと異なった点・不満点」として「鍋の制約」を挙げてきた。
 具体的に並んだのは「中華なべが使えない」「フライパンが使えない」などの意見だ。IHクッキングヒーターがガスと最も違うのは「鍋自体を発熱させる調理器具」であること。「オールメタル対応」の機種も出始めているが、基本的には「鍋の制約」がつきまとう。材質でいえばアルミ、銅、耐熱ガラス、土鍋などはIHには不向きで、大まかに言えば「安くて軽いもの」は大抵アウトだ。
 続いたのが「性能や使い勝手が不満」という声。不満の多くも「直火式」のガスとの仕組みの違いに起因している。導入に当たっては「ガスとは別の調理器具」くらいに考えて臨んだほうが失敗は少ないだろう。

食洗機は「音」「時間」にも注意を
 「食器洗浄機」の場合、導入者の3大不満は「汚れが残る」「音が大きい」「時間がかかる」に集中した。汚れの落ちが気になるのは、食器洗浄機の目的から考えれば当たり前だが、音や時間は使ってみなければわからない意外なポイントだ。ちなみに「次回、買う場合に何をチェックするか」を質問すると、洗浄力の高さを抑えて一番多かったのが「容量の大きさ」だった。店頭で洗浄力を確認することはできないが、少なくとも「容量」「音」「作動時間」あたりはカタログ値だけでも確認しておく必要がありそうだ。
 「生ゴミ処理機」については、「自治体の助成があったから導入した」という人が多く、「自治体の指定品で機種を選べなかった」という回答と併せ、自治体の後押しで、どうにか少しずつ普及が進んでいる現状が浮かび上がった。使ってみての最大の不満は「面倒だ」という声。入れるゴミの選別や細かく切ってから捨てるという手間が、日常生活の中では意外におっくうに感じられるようだ。「バイオ式」と「乾燥式」で違いはあるものの、基本的には「多少の手間は仕方がない」と覚悟を決めたうえで購入しないと、買ったはよいが使わないという事態を招きかねない。

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